小狐話楼

趣味の話を、とりとめもなく

女中は天下統一の夢を見るか?

ある意味で前回の続きとして、
竹書房」の話を書くか、「芳文社」の話を書くか迷ったのですが、
今回は竹書房ネタを継続で...φ(・ω・`)

前回も書いたように、クオリティコントロールというか、
編集が一定のラインから妥協しないという点で、
竹書房の4コマはレベルが高いと思ってます *1

一方で、一定の水準を超えないと単行本すら出してもらえないとか、厳しい面もあります
1巻だけで終わった単行本はたくさんありますし、いつの間にか消えていた漫画家さんが、
別の出版社でのびのびと描いていた、というケースもΣ(゚Д゚)ガーン

厳しいのも善し悪しですが、読む側としてみると安心感があり、
だからこそ、私も竹書房に関しては雑誌を毎月買っていわけです

で、前回のは「気がついたらじわじわきた」という感じですが、
「最初は一発ネタかと思ったら、気がついたら相当がんばっていた」
という漫画がこちら(´・ω・)っ

のぶながちゃん公記 1 (バンブーコミックス)

のぶながちゃん公記 1 (バンブーコミックス)

本物の「信長」が帰蝶との祝言の直前に失踪したため、
たまたま通りがかった女中が替え玉に据えられるという話で、
ご覧の通り、絵的にも「萌え」寄りな感じです

なので、当初は「だらだらとした百合っぽいコメディ*2」と思っていたのですが、
徐々に史実と絡んだ話が増え始め、「バタバタした結果、実は史実につながる」という、
テクニカルな話も出てくるようにΣ(・ω・ノ)ノ

「信長絡みのテクニカルな4コマ」としては、
正直「信長の忍び」を超えるものはそうないと思うのですが、
この漫画はこの漫画で相当がんばってます

惜しむらくは、この絵と表面上のコンセプトゆえに、
「実は結構深い」というのがわかりづらいところです
これがちょっともったいない(´・ω・`)

本誌の連載では大きな山場を迎えており、
今後の展開がどうなるのか全くわからない*3のですが、
たぶんうまいところに着地してくれるでしょう、竹書房ですし

*1: 漫画家さんの実力を編集がうまく引き出している、ということだと思ってます そのうち書くと思いますが、竹書房芳文社で全然違うって漫画家さんもいるので・・・

*2: 女の信長と帰蝶との夫婦コメディ的な

*3: 終わりのトリガーが「本物の帰還」だろうとは思うのですが・・・