小狐話楼

趣味の話を、とりとめもなく

ロボットと感情

つい先日、どこぞの社長がロボットを発表し、
「いつかは愛を理解させたい」と言っておりました

しかし、ロボットに感情教え込む人間自身、
どこまで「愛」について理解しているのでしょうか(´・ω・)?

「愛」とは必ずしも「思いやり」とイコールではありません
いや、イコールかもしれませんが、
「思いやり」は必ずしも「相手にとって善」かはわかりません

先日書いた「出落ちガール」の中の短編、
「お葬式フェア」において、「お葬式とは愛である」と言ってますが、
どう考えてもあの「愛」は暴走しています(lll゚Д゚)

「愛」は人にとって「+」にも「-」にもなり得るのですが、
その文脈を人間自身、なかなかわからなかったりします

俗に言う「モンスターペアレント」ですら、
その原動力は「子供への過剰な愛」です
「愛」とはとても難しいものですね(´-ω-)

しかし、あえて定義するならば、
「相手が笑顔になってくれる」というのは、
一つのわかりやすい「+の指標」になり得ます

そんな「人を笑顔にする」ため、
なによりそれで「自分の価値」を世界に生み出し、
「自分自身が笑顔になる」ため、頑張るロボットの話がこちらです(´・ω・)っ

ミガワリメーカー(1) (シリウスコミックス)

ミガワリメーカー(1) (シリウスコミックス)

この漫画についても社主が細かく紹介しております

虚構新聞・社主UKのウソだと思って読んでみろ!第20回:ロボットに心を持たせるべきか――“機械と心”の近未来描くマンガ「ミガワリメーカー」 - ねとらぼ

記事を読んだ瞬間当たりだと思いました(`・ω・´) b

社主も書いているように、この漫画は基本的に「いい話」ですが、
一方で「残酷なまでに冷たい現実」をも描いているのがポイントです

「感情」は論理の対極にあり、時に論理を超越して暴走させます
なので、論理性が第一であるロボットにおいて、
「感情」は一番邪魔になる・・・とも言えます

「7号」も「ろーど君」も「感情を持ったゆえに捨てられたロボット」です
なぜなら、「人の言うことを聞かないから」ですΣ(゚Д゚)ガーン

それでも、「自分の価値」を見いだすために、
「人の役に立つこと」をやろうとするのですが・・・
時にそれは必ずしも相手のためになる、とは限りません

ある話の中で、「相手のため」を思ってやることが、
結果的に相手を現実から遠ざけてしまう、という話があり、
「笑っていればいい」とは一概に言えなかったりも(´-ω-)

実は、以前問題と言われた某ドラマでも、終盤で同じような展開が出てきます
ある意味残酷ですが、どこかで「現実」と向き合うことも必要で、
「7号」はまだそこまでわからなかったのでしょう

そういった意味でも「人間より人間らしいロボット」達ですが、
だからこそ「捨てられる」、そんな矛盾を抱えつつ、
それでも前向きな「7号」に癒やされる・・・すばらしい名作です( ゚д゚)o彡゚

正直、絵だけでも相当癒やされると思いますので、
絵が気に入った、というだけでも迷わずGOで


さて、冒頭のあのロボットは、果たして「愛」にたどり着けるのでしょうか?
たどり着いたとして、果たしてそれは「ロボットとして正常」なのでしょうか?

気がつくと、S=Fが現実に近づいてきたみたいで面白いのですが、
とりあえずあのロボットは、外見を変えられるようにできると、
だいぶ面白そうなのですが・・・(´-ω-)