小狐話楼

趣味の話を、とりとめもなく

社主の陰謀(?)に敗北

なんか仰々しいタイトルですが・・・Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)

何度か書いたように、「虚構新聞の端で紹介されている漫画」は、
わりと私の好みに合うケースが多いのですが、この漫画も完全にやられました

そもそものきっかけはこの記事なのですが・・・

虚構新聞・社主UKのウソだと思って読んでみろ!:このマンガを読んで人生で初めてファンレターを書きました 第6回「ひまわりさん」 (1/2) - ねとらぼ

・・・社主もアピールしているように、
クール系の美女がたまに別な表情を見せるというのは、
非常にツボだと思います(*゚∀゚)=3

ひまわりさん」はクールというよりは無表情な感じで、
数学ガール」のミルカさん*1ほどではないものの、
何かを悟ったのごとく達観した雰囲気は似ています

ただ、「ひまわりさん」の場合、
最初からそういう性格だったというよりは、
流れの中でそうなってしまった、という感じですか

社主も書いてますが、その辺の必然性というか、
「なぜそうなってしまったのか?」のストーリー性が、
単なる「日常系」と差別化要因になっている気がします

とはいえ、普通に「日常系」としてみた場合にもハイレベルですし、
とても丁寧に書かれた名作だと思います(`・ω・´) b

というわけで、今後も社主には
「隠れた名作発見器」として活躍していただきたいですね

・・・もちろん、本編の虚構も期待してますよ(´・ω・)?

*1:数学ガール」における「The Answer」と呼ばれるほど、高い知性を備えた美少女・・・ではあるものの、デレるシーンは相当にレア

個人的に「チェインクロニクル」をおすすめする7つの理由

まあ、完全にこの記事のパクリインスパイアネタなんですが・・・

【特別企画】「チェインクロニクル」にハマらざるを得ない7つの理由 - GAME Watch

このBlogでゲームを扱う場合、わりと古いというか、
「今はやってないもの」が多いのですが、
チェンクロに関しては十分掘り下げられるので、趣旨には合うかと

チェインクロニクル -キズナが物語を強くする- | 基本無料のチェインシナリオRPG

正直、スマフォゲーで「面白い」と思ったことはあっても、
「はまる」とか「課金する」とかまでいったことはなく、
それくらいチェンクロが良くできたゲーム、ということです(`・ω・´)

とりあえず、元の記事のフォーマットに乗っかりつつ、
個人的にチェンクロをお勧めする理由を並べてみます

1. 「大戦略」が「ファイアーエンブレム」に進化したくらいのインパク

SLGにおけるFEの功績は言うまでもない(・・・ですよね?)わけですが、
ソーシャルゲーに端を発した、広い意味での「カードゲーム」を、
チェンクロがだいぶ進化させたんだろうな・・・と

例えばあのパズドラも、モンスターそのものは「かわいい」のですが、
言い換えれば見た目と性能でしかキャラを評価できないのです
(もちろん、それが悪いわけではありません)

しかし、チェンクロは全てのキャラ(コラボも含めて)に対し、
必ず1〜3本のサブストーリーが用意されており、
キャラを一人一人掘り下げている、というのがポイントです

そのため、見た目は悪くても性格付けが気に入るとか、
キャラはかわいいけどストーリーがいまいちとか、
見た目もキャラも完璧とか、感情移入度が全く違います(`・ω・´)

通常は主人公グループ*1と対象キャラで話が進むのですが、
「チェインストーリー」だとキャラ間の「横のつながり」が見えるので、
これまた世界が広がっていいんですよね・・・*2

もう一つのポイントは、チェンクロが「普通のRPG」ということです
つまり、1回の戦闘でPTメンバーに経験値やお金が手に入ります

これは一見当たり前のようですが、
他のゲームでは他のキャラを素材とした合成が成長のメインであり、
「戦闘だけで経験値が入ること」はチェンクロの大きな特徴になってます

要は、「強いキャラで強い敵を倒して、弱いキャラに経験値を回す」という、
まさにRPGにありがちなプレイができるだけでなく、
1回の戦闘に必ず「報酬」が約束されている、というのが大きいのです∠( ゚д゚)/

2. 主人公がergの主人公っぽい

ものすごーく大雑把に言うと、そういうことかと(*ノ∀ノ)

元記事にあるように、主人公の影は極限まで薄く、
Rank40後半でPTコスト80弱の私だと、
もはやコスト調整役としてすらPTに入る余地はありません

にもかかわらず、サブストーリーでは無意味にもてまくり、
そのたびに妖精にからかわれ、ヒロインに嫉妬されるという、
まさに「sneg」状態かと

なお、ergとまでいかなくても、相当にギリギリの表現がたまにあるため、
その意味でも超ライトなergというか、ギャルゲーっぽい感じはします

とはいえ、別に女キャラだけ優遇されたゲームではなく、
ごついおっさんやドS男魔術師等、
キャラのバリエーションは豊富でございます

そもそも、メインストーリーは結構重たいというか、
特に後半に入るとストーリー自体が気になって進めてしまうことすらあり、
ergやギャルゲーと言っちゃうとちょっと語弊があるかもしれませんが

・・・でもやっぱりみんな女キャラを使うよね?Σ(・ω・ノ)ノ

3. ボイスとグラフィック

さすがにイベントがフルボイスってわけにいきませんが、
キャラごとに必殺技の台詞と、キャラ固有の台詞が設定されており、
元記事にもあるように、いつでも聞くことができます

ただ、さすがに現時点で200弱のキャラ別に声優さんを使うわけにいかず、
コラボのキャラは固有として、メインのキャラは数人の声優さんが声を使い分けて担当しています*3

そしてグラフィックですが、これは完全に好みの問題です
わりと無難な絵から、まさにerg的な絵まで、
バリエーションはありますが、そこそこ統一感はあるかなと*4

それでも、戦闘中の二頭身キャラは完全に統一感があり、
わりと細かく動き回るので、そこも大きな差別化要因でしょう

4. 「ソーサリアン」のようなモジュール性

元記事でも言及されているように、このゲームはベースシステムが良くできており、
アプリ自体をアップデートしなくても、
どんどんキャラ=サブストーリーを追加可能な仕組みになってます

つまり、元々ある一定の範囲でお話があり、
それを解放していく仕組みではなく、
本当に後から追加する、という仕組みになっているのです

実際、現時点でメインストーリーはまだ最後までプレイできず、
全体MAPにも未実装領域が存在します

なので、やる気になれば、メインストーリー自体を拡張もできるし、
同じMAPでストーリーを続けることも不可能ではありません(`・ω・´)

こういう「終わりがないように見える仕組み」って、
個人的には「ソーサリアン」を思い出しますが、
まさにあれに近いんじゃないかと

ちょっと視点はずれてしまいますが、
システム屋からすると実に理想的な「設計」になっており、
その意味でも個人的に気に入っています

5. ほどよい難易度と戦略性

パズドラは人によって「うまさ」に個人差があると思いますが、
パズルという性質上、「うまさ」が一目見てわかるシステムです

一方、チェンクロは最初触ってみると、わりと「単純」に思えます
リアルタイムで前から来る敵を適当に迎えうち、
倒せば終わりなので、序盤はたいした操作がいりません

しかし、少しずつ「新しい操作をしたくなる状況」が生まれはじめ、
気がついたら「なんかわからないけど勝てない」という壁が存在するのですが、
そこまでがあまりに「ゆるやか」すぎるというか、本当に「気がついたら」なんですよ

そこで初めて、今まで適当に使ってきたシステムをもう一度見直すことになり、
それぞれのリソースの意味を知り、自分なりの戦略を構築し始めるという、
理想的で丁寧なバランスになっているわけです

少し踏み込んだ話をすると、このゲームでは必殺技を使用するのに「マナ」が必要で、
軽い技だと1つ、強力な技になると3つ必要になります
(必殺技はキャラごとに必ず1つ存在)

マナは各Wave*5ごとに、ルーレットでランダムに補給されます
最低1つは出るようですが、最大の3つ出ることはほとんどありません

また、5色のマナが5種類の職と対応しているのですが、
PTに参加していない職のマナは出ません

逆に、PT5人*6が全部違う職だと、マナが5色全部出てしまう上、
マナスロットに限界があるので、高コストの技は使えなくなってしまいます

つまり、マナ3つの技は強いけど、使うにはPT構成から考える必要があり、
これはもうTCG的な構築戦略の話になってきますΣ(゚Д゚;≡;゚д゚) *7

極論を言えば、職を一つに絞れば技が使い放題ですが、
そう簡単に統一できるバランスにはなってません*8

このように、一見単純に見えるシステムながら、
各要素が密接に絡み合っているため、見た目以上に奥が深いわけです

つまり、取っつきがいいけど、気がついたらどっぷりはまっているという、
まさに悪夢のようなシステムになっております(((((( ;゚Д゚)))))

6. 一回の戦闘が短い

これだけ複雑に絡み合ったシステムにもかかわらず、
一回の戦闘は結構短く、せいぜい数分です
しかも、倍速ボタンまで用意されていますΣ(・ω・ノ)ノ

なので、私もプレイしているのはほとんど通勤中で、
ちょっと時間が空いたときにプレイするとか、
まさにスマフォゲーとして、手軽に遊べるようになっています

さすがに元記事のように、別なゲームの間に挟むのは個人的に厳しいですが、
艦これとパズドラを交互にやる人もいるわけで、わからなくはありません
むしろ、そうしたくなる完成度というところがポイントかと

7. お金をかけたからといってどうにかなるシステムになってない

これも大事なポイントなのですが、「無料で結構遊べる」だけでなく、
「課金したからといって急激に楽勝にもならない」という、
かなり絶妙な設計になっています

買える「石」でできるのはスタミナの回復と戦闘時コンティニュー、
あとは高レアが保証される酒場ガチャ*9を回すことです

しかし、このゲームではストーリーを進行させるとどんどん石が手に入るようになっており、
新しく引いてきたキャラのストーリーを進めていると、
結果的に新しいガチャを回す石が手に入るような仕組みになっています

そもそも、★5や★4のキャラもそこそこ確率が高めですし、
酒場ガチャを回す地域に応じて、引ける高レアキャラが異なるため、
欲しいキャラを絞り込んで回すことが比較的容易です*10

また、無課金であっても、曜日クエコンプで毎日手に入る「リング」を集めれば、
それだけで★5キャラと交換可能ですらありますΣ(・ω・ノ)ノ

このように、キャラを集めることはお金でもできるのですが、
「Lvを上げて強化すること」はお金をかけても難しく、
せいぜいスタミナを回復させまくって経験値稼ぎ、くらいでしょうか

厳密に言えば、お金で経験値を買う手もあるのですが、
相当に手順がめんどくさく、そんなことをするなら
敵を倒しまくった方がずっとましなのです

そもそも、急いで強力なキャラを揃えたところで、
このゲームにも「PTコスト」が存在しますので、
最初から強い面子でPTを組むのは不可能です

つまり、お金をかけたからといって、
本質的なゲーム性が失われるわけではなく、
あからさまな課金を要求する仕組みになっていません*11




思ったより長々書いてしまいましたが、
要するにこのゲームは「その良さを語りたくなる完成度」ということであり、
あの記事を書きたくなったライターさんの気持ちはとてもよくわかります(´-ω-) *12

パスドラでは最近やっと仕組みが実装されましたが、
端末間データ移行が簡単に、OSを問わず、いつでもできるため、
その意味でも安心してやり込めます

無料ということで気軽に試せますので、
気になる方はぜひお試しを(´・ω・)っ

*1: 主人公+ヒロイン+妖精+固定初期面子3名

*2: 初期のFEだと死亡時の台詞からキャラの関係がわかるような仕掛けがありましたね

*3: その中の一人があの「石田彰」なのですが、美形からおっさんまでかなりバリエーション豊富であり、さすがプロは違うな・・・と

*4: アリスソフトの地域制圧型ゲーくらいの感覚ですか 実際、ストーリーのNPCは地域によってメインの絵描きさんが違います

*5: 複数のWaveで1ステージ

*6: 自分で構築できるのは4人+控え2人で、フレンドが追加されて5人

*7: マナをコントロールするスキルを持つキャラがいるあたり、まさにTCG的発想です パズドラでいえば、宝石の出現をコントロールするキャラが強い的な

*8: 魔法使いのみ可能ですが、前衛に立てるアビリティ持ちと、回復技持ちが必要ですし、僧侶のような定期的ノーコスト回復もできません

*9: 戦闘報酬のコインで回せる「アルカナガチャ」は★1〜3、「酒場ガチャ」は★3〜5のキャラが出現

*10: 「騎士」が欲しいなら聖都ガチャ、「和風キャラ」が欲しいなら九領ガチャ、等

*11: 少なくとも、現時点では

*12: もちろん、タイアップ記事かもしれないのですが、はまってないと書けない内容です、あれは

「そこ」だけど「そこ」じゃないどこか

以前も一度書いたのですが、
「妖怪もの」というと人情ものが好みの私ですが、
その王道とも言えるのがこちらの漫画です(´・ω・)っ

ねこむすめ道草日記 10 (リュウコミックス)

ねこむすめ道草日記 10 (リュウコミックス)

妖怪達と地元の人々、特に小学生達とのまったりとした交流が描かれており、
最初こそエロの有無で揺れていたものの、
2~3巻まで来ると完全に安定しまして、かなり面白く読めます

というか、最初Amazonでおすすめされた時、
「エロがどうなのか半端でいまいち」というレビューを見て、
一度スルーしてしまったのです

その後、数年して8巻くらいをまたおすすめされた時、
だいぶ評価が変わってまして、試しに1~3巻だけ注文し、
読んでみたわけですが・・・

・・・翌日、本屋で残り全部を買いましたΣ(・ω・ノ)ノ

いや、失敗しましたね
完全に名作を見誤ってしました

ところでこの漫画、どこかの県にある「渋垣市」を舞台にしているのですが、
要するに群馬県渋川市がモデルになっており、
地元の人であればすぐわかるような風景の描写があったりします *1

でも、あくまで「どこかにある渋垣市という街」が舞台であり、
渋川市」ではないと思っていたのですが、最新の10巻の帯にこんな記述が

思いっきり書いてますがなΣ(゚Д゚)ガーン

この方が地元の人に売り込むにはいいのかもしれませんが、
「そうだけどそうじゃない」感が失われるので、
個人的にはちょっと違和感が・・・

まあ、そういう細かいことを抜きにして、
非常に良質のまったり感を得られる名作ですので、
ぜひお試しを(´・ω・)っ



ちなみに、今これを書くために軽くググったところ、
数年前のインタビュー記事が見つかりました

同人誌からいきなり単行本デビュー『ねこむすめ』作者、地元で描き続ける(前編) | BPnetビズカレッジ | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

10巻に収録された話でも、作者さん自身が街を歩き回って、
漫画のネタ出しをするというのがあったりしますし、
やはり地元で描いてらっしゃるようですね

あと、この方がイラストを担当したと思われる、
TRPGのルールブックがあるようなのですが、
まさにこの世界観で良さげなものの、売ってなくてですね・・・(´-ω-)

*1: 地元ではない方でも、巻末の地図をWebで比較してみればすぐわかるかと