マンガでわかる病理医とか心理学とか
いくつか書いている私のBlogの中で、最も更新頻度が高いRO(+α)のBlogを、
10月からはてなに移転した関係で、そちらで漫画ネタを書いてしまうことが多く、
このBlogの存在価値が危うくなっておりましたΣ(・ω・ノ)ノ
あちらはあくまで「最近買った漫画の話」として書いているのですが、
書き出すと無駄に長くなることが少なくなく、
結局このBlogに近い「掘り下げ」になっていたりとか・・・
とはいえ、「昔語り」とか「ゲーム好きの人に刺さらないネタ」は、
ROのBlogではやりづらく、今回もそんなお話でして、
「(広い意味で)医療系」の2冊について書いてみようかと
まずは1冊目(´・ω・)っ

- 作者: 恵三朗,草水敏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/11/21
- メディア: コミック
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最近、Twitterで有名な某病理医の先生*1をチェックしていて、
その方が勧めていたので買ってみました
そもそも、「病理医」とは何かってのを、
私もつい最近まで知らなかったのですが、
要は「明確な根拠に基づいて、病気の鑑定をするお医者さん」です
例えば、検査で怪しい細胞を採取したとして、
それが「良性」か「悪性」かを判断するのは、
採取した医師ではなく、「病理医」の先生なのです
良性だったのに胃を全摘出しちゃったとか、
悪性だったのに放置しちゃったとか、
そういう「事故」を防ぐためにも、慎重な判断を求められます(lll゚Д゚)
しかも、あらゆる病気について横断的な知識も必要で、
責任とあわせて考えると、非常に大変なお仕事だと思います
このあたりは私がいろいろ説明するよりも、
この漫画を読んでもらうのがベターです
「病理医とは何か?」についてわかりやすく描かれてますし、
なにより純粋にお話が面白いです*2
Webで1話目が読めるようですので、まずはこちらから(´・ω・)っ
フラジャイル/原作 草水敏 漫画 恵三朗 第1話「岸先生、悪人です!」 - モーニング・アフタヌーン・イブニング合同Webコミックサイト モアイ
もう一冊がこちら

マンガで分かる心療内科 アドラー心理学編 (ヤングキング・コミックス)
- 作者: ゆうきゆう・原作,ソウ・作画
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2014/11/25
- メディア: コミック
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もうすぐアニメ化もされる有名な漫画シリーズですが、
その異様なテンションが注目されやすいものの、
内容はわりとしっかり・・・していると・・・思ってますよ?Σ(・ω・ノ)ノ
その中でも、最近話題の(?)「アドラー心理学」に特化した本がこちらで、
今まで読んでなかった方も、この1冊だけ買いやすいようになっております
・・・まあ、いつもの妙なテンションとか、出てくるキャラとか、
そのあたりの説明がすっ飛ばされているので、
気になる方は気になると思いますが・・・(´-ω-)
で、肝心の内容ですが、こちらも私がだらだら説明するより、
漫画の内容を読んでいただいた方がいいと思います
【アドラー心理学】マンガで分かる心療内科・精神科in池袋 第2回「涙も怒りも『目的』がある!」 | ゆうメンタルクリニック池袋西口院 渋谷・新宿・上野・秋葉原 心療内科・精神科
【アドラー心理学】マンガで分かる心療内科・精神科in池袋 第3回「劣等感は、あっていい!」 | ゆうメンタルクリニック池袋西口院 渋谷・新宿・上野・秋葉原 心療内科・精神科
おそらく「筋の良い方々」は、暗黙的にこの境地に達していると思っていて、
そのあたりを体系づけて説明している、というのが重要かと *3
この漫画にしては・・・とか言ってしまうと失礼ですが、
最終話はなかなか感動的というか、強いメッセージ性がありますので、
ぜひ単行本で確認を(`・ω・´)
くらオリ、その始まりと終わり
ほぼ毎日更新しているROのBlogで、
ちょっとした漫画ネタも取り扱ってしまうので、
こちらで書こうと思っているネタがなかなか進まないわけですが・・・
今回はわりと重たい話なのでこちらに...φ(・ω・`)
4コマ漫画が好きで、本棚の半分くらいは4コマ絡みの私ですが、
雑誌として買っているのは竹書房系だけです
その中の一つ、「まんがくらぶオリジナル」が、
来月の12月号で休刊するするそうでΣ(゚Д゚)ガーン
この雑誌、私が4コマを読み始めた頃に創刊し、
かれこれ15年以上続いていたわけですが、
初期の頃からどうも「立ち位置」がはっきりしない雑誌ではありました
くらオリより後に創刊された「MOMO」は、
萌えを通り越してマニアック路線に突入しながらも安定*1し、
最近隔月になった「STORIA」は「4コマ作家のストーリーもの」と明確です
それに比べると、「くらオリ」はどうも当初から安定しないというか、
最近ではMOMOが本来目指していた萌えっぽい路線を目指しつつ、
MOMOほどの安定感がない・・・という感じはしました
実験的な漫画はWebの「WIN」でやってますし、
「STORIA」を月刊に格上げするのであれば、
結果的に押し出される形になったのかな・・・とは(´-ω-)
最近は出版社も不況ですし、芳文社よりは安定感がある竹書房でも、
そろそろ整理が必要になったということでしょう*2
来月で終わりということもあり、連載されている漫画も、
今月は「次回でラスト」的な動きが多かったわけですが、
連載中の漫画は今後どうなるのでしょうか?
予想してみたので、以下にまとめていきます...φ(・ω・`)
リコーダーとランドセル
アニメをやっていましたし、単行本も最近出たばかりですので、
おそらく移籍になるんじゃないかとは・・・
ここ数ヶ月は表紙を担当していませんでしたが、ずっと巻頭カラーでしたし
追記:
くらオリ巻頭のイメージが強すぎて忘れてましたが、
ライオリでもやってましたね(ノ´・ω・)ノミ(m´_ _)m
うしろのご先祖様
やはり単行本が出たばかりで、軌道に乗り始めたところですので、
おそらく移籍になるんじゃないかとは・・・
そんな毎日
日常系エッセイ漫画ですので、いつでも終われるでしょうけども、
猫関連の雑誌に移籍って可能性もあるでしょうね
・・・今まだあるんですかね(´・ω・)?
たばたちゃん派
みずしなさんの漫画は波があるのですが、
この漫画は完全に波に乗った側であり、
すでに別な雑誌で並行連載を開始していました
(追記:「サボテンキャンパス」がくらオリの初代表紙&巻頭なんですよね・・・
MOMOに「せんせいのお時間」が移籍したような感じで)
鋼鉄日記
これもエッセイ漫画なのでどうなんでしょう・・・
面白いし人気もあるでしょうけど、
逆にくらオリのようなあいまいな雑誌だからOKだった感も(´-ω-)
ベルと二人で
他の雑誌で並行しているので問題ないでしょう
シッタカ姐さん
わりと嫌いじゃなかったのですが、どうですかね・・・
少なくとも今月号では「来月で終わり」感がないですが
はるまちダンス
他でも並行しているので問題ないでしょう
銀子の窓口
前作に比べ、かなり乗っている連載ですし、
単行本「1巻」がアナウンスされているタイミングなのですが、
どうなりますかね・・・(´-ω-)
まほろばきっさ
ちゃんと読んでないのでわかりませんが、
「最終回一歩手前」感はなかったかと
メリーさん
始まったばかりなのでなんとも・・・
漫画家さん自体はベテランで多作ですが、
多作だからこそ切られる可能性も(´-ω-)
ちぃちゃん(繁盛記)
元々4コマ版がメインで、そのストーリー版という位置づけであり、
それこそ「STORIA」に移籍でOKな気はしますが、
今STORIAで料理ものっぽい読み切りをやっているのでどうなるか・・・
まちこう
最終回一歩手前な内容なので、終わるでしょう
ヒナ書店
これもちゃんと読んでないのですが、
最終回一歩手前感はない・・・?
ぼくとことりちゃん
次回最終回と明記されています
いとおかし
くらオリのカラーを象徴する漫画の一つですが、
最終回一歩手前の展開でした
さかな&ねこ
単行本が出たのが奇跡だったんや・・・Σ(・ω・ノ)ノ
その気になればどこでも連載できますが、どうなんでしょう?
龍女生徒会
たぶん展開的に終わりでしょう
路傍のミオ
この方の漫画はどれも好きで、これも気に入っていたのですが、
どうなりますかね・・・
最終回に向けた展開はないように見えますが
(追記:作者さんのコメント的に終わりっぽいですが・・・)
ボク恋コンダクター
これもちゃんと読んでないのですが、
雰囲気的に終わりそうな展開です
猫系彼女と草食男子
終われそうな展開ではありますが、
もう数話必要な感じもしますし、どうなんでしょ?
ラジ娘のひみつ
次回最終回と明記されています
この方は「4コマのプロフェッショナル」なので、
このあたりの引き際は完璧のはずです
連載は終わるのですが、ライフの目次ページでやっている
「ラジ娘のニュース」は続くんじゃないですかね
(追記:ちょうど次回で2巻分だったそうで。ニュースも終了)
のぶながちゃん公記
以前このBlogで取り上げたお気に入りです
これも話の作り的にいつでも終われるのですが、
できれば尾張統一あたりまで粘っていただけると・・・
「のぶながちゃんの戦いはこれからだ!」では悲しいので(´・ω・`)
(追記:作者さんの反応的に終わりかな・・・無念)
もしもしぐま
超長期連載ですが、たぶん終わりそうな雰囲気が・・・
しばいぬ子さん
これも他の雑誌で並行しているので問題ないでしょう
くらオリではずっと巻末カラーを担当していました
竹書房の場合、たとえ1巻が出ていたとしても、
そのまま2巻を出さずに連載が終わるってことがいくらでもあるので、
現時点で「1巻」が出ていても、正直わかりません(´-ω-)
お気に入りの漫画が終わってしまうのは悲しいものがありますが、
今の出版事情を考えると難しい面もあり・・・
ともかく、来月号を楽しみにしています(`・ω・´)
<追記>
すでにまとめがありました(´・ω・`)
ロボットと感情
つい先日、どこぞの社長がロボットを発表し、
「いつかは愛を理解させたい」と言っておりました
しかし、ロボットに感情教え込む人間自身、
どこまで「愛」について理解しているのでしょうか(´・ω・)?
「愛」とは必ずしも「思いやり」とイコールではありません
いや、イコールかもしれませんが、
「思いやり」は必ずしも「相手にとって善」かはわかりません
先日書いた「出落ちガール」の中の短編、
「お葬式フェア」において、「お葬式とは愛である」と言ってますが、
どう考えてもあの「愛」は暴走しています(lll゚Д゚)
「愛」は人にとって「+」にも「-」にもなり得るのですが、
その文脈を人間自身、なかなかわからなかったりします
俗に言う「モンスターペアレント」ですら、
その原動力は「子供への過剰な愛」です
「愛」とはとても難しいものですね(´-ω-)
しかし、あえて定義するならば、
「相手が笑顔になってくれる」というのは、
一つのわかりやすい「+の指標」になり得ます
そんな「人を笑顔にする」ため、
なによりそれで「自分の価値」を世界に生み出し、
「自分自身が笑顔になる」ため、頑張るロボットの話がこちらです(´・ω・)っ

- 作者: 恩田澄子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/04/09
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (4件) を見る
この漫画についても社主が細かく紹介しております
虚構新聞・社主UKのウソだと思って読んでみろ!第20回:ロボットに心を持たせるべきか――“機械と心”の近未来描くマンガ「ミガワリメーカー」 - ねとらぼ
記事を読んだ瞬間当たりだと思いました(`・ω・´) b
社主も書いているように、この漫画は基本的に「いい話」ですが、
一方で「残酷なまでに冷たい現実」をも描いているのがポイントです
「感情」は論理の対極にあり、時に論理を超越して暴走させます
なので、論理性が第一であるロボットにおいて、
「感情」は一番邪魔になる・・・とも言えます
「7号」も「ろーど君」も「感情を持ったゆえに捨てられたロボット」です
なぜなら、「人の言うことを聞かないから」ですΣ(゚Д゚)ガーン
それでも、「自分の価値」を見いだすために、
「人の役に立つこと」をやろうとするのですが・・・
時にそれは必ずしも相手のためになる、とは限りません
ある話の中で、「相手のため」を思ってやることが、
結果的に相手を現実から遠ざけてしまう、という話があり、
「笑っていればいい」とは一概に言えなかったりも(´-ω-)
実は、以前問題と言われた某ドラマでも、終盤で同じような展開が出てきます
ある意味残酷ですが、どこかで「現実」と向き合うことも必要で、
「7号」はまだそこまでわからなかったのでしょう
そういった意味でも「人間より人間らしいロボット」達ですが、
だからこそ「捨てられる」、そんな矛盾を抱えつつ、
それでも前向きな「7号」に癒やされる・・・すばらしい名作です( ゚д゚)o彡゚
正直、絵だけでも相当癒やされると思いますので、
絵が気に入った、というだけでも迷わずGOで
さて、冒頭のあのロボットは、果たして「愛」にたどり着けるのでしょうか?
たどり着いたとして、果たしてそれは「ロボットとして正常」なのでしょうか?
気がつくと、S=Fが現実に近づいてきたみたいで面白いのですが、
とりあえずあのロボットは、外見を変えられるようにできると、
だいぶ面白そうなのですが・・・(´-ω-)