小狐話楼

趣味の話を、とりとめもなく

マンガでわかる病理医とか心理学とか

いくつか書いている私のBlogの中で、最も更新頻度が高いRO(+α)のBlogを、
10月からはてなに移転した関係で、そちらで漫画ネタを書いてしまうことが多く、
このBlogの存在価値が危うくなっておりましたΣ(・ω・ノ)ノ


あるネットゲーマーの日常

あちらはあくまで「最近買った漫画の話」として書いているのですが、
書き出すと無駄に長くなることが少なくなく、
結局このBlogに近い「掘り下げ」になっていたりとか・・・

とはいえ、「昔語り」とか「ゲーム好きの人に刺さらないネタ」は、
ROのBlogではやりづらく、今回もそんなお話でして、
「(広い意味で)医療系」の2冊について書いてみようかと


まずは1冊目(´・ω・)っ

フラジャイル(1) (アフタヌーンKC)

フラジャイル(1) (アフタヌーンKC)

最近、Twitterで有名な某病理医の先生*1をチェックしていて、
その方が勧めていたので買ってみました

そもそも、「病理医」とは何かってのを、
私もつい最近まで知らなかったのですが、
要は「明確な根拠に基づいて、病気の鑑定をするお医者さん」です

例えば、検査で怪しい細胞を採取したとして、
それが「良性」か「悪性」かを判断するのは、
採取した医師ではなく、「病理医」の先生なのです

良性だったのに胃を全摘出しちゃったとか、
悪性だったのに放置しちゃったとか、
そういう「事故」を防ぐためにも、慎重な判断を求められます(lll゚Д゚)

しかも、あらゆる病気について横断的な知識も必要で、
責任とあわせて考えると、非常に大変なお仕事だと思います

このあたりは私がいろいろ説明するよりも、
この漫画を読んでもらうのがベターです

「病理医とは何か?」についてわかりやすく描かれてますし、
なにより純粋にお話が面白いです*2

Webで1話目が読めるようですので、まずはこちらから(´・ω・)っ


フラジャイル/原作 草水敏 漫画 恵三朗 第1話「岸先生、悪人です!」 - モーニング・アフタヌーン・イブニング合同Webコミックサイト モアイ


もう一冊がこちら

マンガで分かる心療内科  アドラー心理学編 (ヤングキング・コミックス)

マンガで分かる心療内科 アドラー心理学編 (ヤングキング・コミックス)

もうすぐアニメ化もされる有名な漫画シリーズですが、
その異様なテンションが注目されやすいものの、
内容はわりとしっかり・・・していると・・・思ってますよ?Σ(・ω・ノ)ノ

その中でも、最近話題の(?)「アドラー心理学」に特化した本がこちらで、
今まで読んでなかった方も、この1冊だけ買いやすいようになっております

・・・まあ、いつもの妙なテンションとか、出てくるキャラとか、
そのあたりの説明がすっ飛ばされているので、
気になる方は気になると思いますが・・・(´-ω-)

で、肝心の内容ですが、こちらも私がだらだら説明するより、
漫画の内容を読んでいただいた方がいいと思います


【アドラー心理学】マンガで分かる心療内科・精神科in池袋 第2回「涙も怒りも『目的』がある!」 | ゆうメンタルクリニック池袋西口院 渋谷・新宿・上野・秋葉原 心療内科・精神科


【アドラー心理学】マンガで分かる心療内科・精神科in池袋 第3回「劣等感は、あっていい!」 | ゆうメンタルクリニック池袋西口院 渋谷・新宿・上野・秋葉原 心療内科・精神科

おそらく「筋の良い方々」は、暗黙的にこの境地に達していると思っていて、
そのあたりを体系づけて説明している、というのが重要かと *3

この漫画にしては・・・とか言ってしまうと失礼ですが、
最終話はなかなか感動的というか、強いメッセージ性がありますので、
ぜひ単行本で確認を(`・ω・´)

*1: わからない方は「Twitter 病理医」で検索・・・すればいいのですが、フォローするかはTLを眺めてからにしていただいて・・・Σ(・ω・ノ)ノ

*2: それこそ、すぐドラマ化できそうなほど

*3: 私がここ数年、ずっと考え続けていたことが、「ああ、やっぱりそうなのか・・・」という感じで納得できました

くらオリ、その始まりと終わり

ほぼ毎日更新しているROのBlogで、
ちょっとした漫画ネタも取り扱ってしまうので、
こちらで書こうと思っているネタがなかなか進まないわけですが・・・

今回はわりと重たい話なのでこちらに...φ(・ω・`)

4コマ漫画が好きで、本棚の半分くらいは4コマ絡みの私ですが、
雑誌として買っているのは竹書房系だけです

その中の一つ、「まんがくらぶオリジナル」が、
来月の12月号で休刊するするそうでΣ(゚Д゚)ガーン

この雑誌、私が4コマを読み始めた頃に創刊し、
かれこれ15年以上続いていたわけですが、
初期の頃からどうも「立ち位置」がはっきりしない雑誌ではありました

くらオリより後に創刊された「MOMO」は、
萌えを通り越してマニアック路線に突入しながらも安定*1し、
最近隔月になった「STORIA」は「4コマ作家のストーリーもの」と明確です

それに比べると、「くらオリ」はどうも当初から安定しないというか、
最近ではMOMOが本来目指していた萌えっぽい路線を目指しつつ、
MOMOほどの安定感がない・・・という感じはしました

実験的な漫画はWebの「WIN」でやってますし、
「STORIA」を月刊に格上げするのであれば、
結果的に押し出される形になったのかな・・・とは(´-ω-)

最近は出版社も不況ですし、芳文社よりは安定感がある竹書房でも、
そろそろ整理が必要になったということでしょう*2

来月で終わりということもあり、連載されている漫画も、
今月は「次回でラスト」的な動きが多かったわけですが、
連載中の漫画は今後どうなるのでしょうか?

予想してみたので、以下にまとめていきます...φ(・ω・`)

リコーダーとランドセル

アニメをやっていましたし、単行本も最近出たばかりですので、
おそらく移籍になるんじゃないかとは・・・
ここ数ヶ月は表紙を担当していませんでしたが、ずっと巻頭カラーでしたし

追記:
くらオリ巻頭のイメージが強すぎて忘れてましたが、
ライオリでもやってましたね(ノ´・ω・)ノミ(m´_ _)m

うしろのご先祖様

やはり単行本が出たばかりで、軌道に乗り始めたところですので、
おそらく移籍になるんじゃないかとは・・・

そんな毎日

日常系エッセイ漫画ですので、いつでも終われるでしょうけども、
猫関連の雑誌に移籍って可能性もあるでしょうね
・・・今まだあるんですかね(´・ω・)?

たばたちゃん派

みずしなさんの漫画は波があるのですが、
この漫画は完全に波に乗った側であり、
すでに別な雑誌で並行連載を開始していました

(追記:「サボテンキャンパス」がくらオリの初代表紙&巻頭なんですよね・・・
 MOMOに「せんせいのお時間」が移籍したような感じで)

鋼鉄日記

これもエッセイ漫画なのでどうなんでしょう・・・
面白いし人気もあるでしょうけど、
逆にくらオリのようなあいまいな雑誌だからOKだった感も(´-ω-)

ベルと二人で

他の雑誌で並行しているので問題ないでしょう

シッタカ姐さん

わりと嫌いじゃなかったのですが、どうですかね・・・
少なくとも今月号では「来月で終わり」感がないですが

はるまちダンス

他でも並行しているので問題ないでしょう

銀子の窓口

前作に比べ、かなり乗っている連載ですし、
単行本「1巻」がアナウンスされているタイミングなのですが、
どうなりますかね・・・(´-ω-)

まほろばきっさ

ちゃんと読んでないのでわかりませんが、
「最終回一歩手前」感はなかったかと

メリーさん

始まったばかりなのでなんとも・・・
漫画家さん自体はベテランで多作ですが、
多作だからこそ切られる可能性も(´-ω-)

ちぃちゃん(繁盛記)

元々4コマ版がメインで、そのストーリー版という位置づけであり、
それこそ「STORIA」に移籍でOKな気はしますが、
今STORIAで料理ものっぽい読み切りをやっているのでどうなるか・・・

まちこう

最終回一歩手前な内容なので、終わるでしょう

ヒナ書店

これもちゃんと読んでないのですが、
最終回一歩手前感はない・・・?

ぼくとことりちゃん

次回最終回と明記されています

いとおかし

くらオリのカラーを象徴する漫画の一つですが、
最終回一歩手前の展開でした

ヒジキのお仕事

これも動きがあったので、来月終わりでしょう
かなり好きだったのですが(´・ω・`)

(追記:作者さんの反応的にも展開的にも終わりでしょう)

さかな&ねこ

単行本が出たのが奇跡だったんや・・・Σ(・ω・ノ)ノ
その気になればどこでも連載できますが、どうなんでしょう?

龍女生徒会

たぶん展開的に終わりでしょう

路傍のミオ

この方の漫画はどれも好きで、これも気に入っていたのですが、
どうなりますかね・・・
最終回に向けた展開はないように見えますが

(追記:作者さんのコメント的に終わりっぽいですが・・・)

ボク恋コンダクター

これもちゃんと読んでないのですが、
雰囲気的に終わりそうな展開です

猫系彼女と草食男子

終われそうな展開ではありますが、
もう数話必要な感じもしますし、どうなんでしょ?

ラジ娘のひみつ

次回最終回と明記されています
この方は「4コマのプロフェッショナル」なので、
このあたりの引き際は完璧のはずです

連載は終わるのですが、ライフの目次ページでやっている
「ラジ娘のニュース」は続くんじゃないですかね

(追記:ちょうど次回で2巻分だったそうで。ニュースも終了)

のぶながちゃん公記

以前このBlogで取り上げたお気に入りです

女中は天下統一の夢を見るか? - 小狐話楼

これも話の作り的にいつでも終われるのですが、
できれば尾張統一あたりまで粘っていただけると・・・
「のぶながちゃんの戦いはこれからだ!」では悲しいので(´・ω・`)

(追記:作者さんの反応的に終わりかな・・・無念)

もしもしぐま

超長期連載ですが、たぶん終わりそうな雰囲気が・・・

しばいぬ子さん

これも他の雑誌で並行しているので問題ないでしょう
くらオリではずっと巻末カラーを担当していました



竹書房の場合、たとえ1巻が出ていたとしても、
そのまま2巻を出さずに連載が終わるってことがいくらでもあるので、
現時点で「1巻」が出ていても、正直わかりません(´-ω-)

お気に入りの漫画が終わってしまうのは悲しいものがありますが、
今の出版事情を考えると難しい面もあり・・・

ともかく、来月号を楽しみにしています(`・ω・´)


<追記>
すでにまとめがありました(´・ω・`)


まんがくらぶオリジナル休刊のニュースに対する、各界の反応 - Togetterまとめ

*1: 「わびれもの」に編集長が乗っかったあたりから妙な方に・・・Σ(・ω・ノ)ノ

*2: 逆に芳文社は雑誌をやたら作りすぎです(主にきらら方面) それでも最近はだいぶ整理されているようですが・・・

ロボットと感情

つい先日、どこぞの社長がロボットを発表し、
「いつかは愛を理解させたい」と言っておりました

しかし、ロボットに感情教え込む人間自身、
どこまで「愛」について理解しているのでしょうか(´・ω・)?

「愛」とは必ずしも「思いやり」とイコールではありません
いや、イコールかもしれませんが、
「思いやり」は必ずしも「相手にとって善」かはわかりません

先日書いた「出落ちガール」の中の短編、
「お葬式フェア」において、「お葬式とは愛である」と言ってますが、
どう考えてもあの「愛」は暴走しています(lll゚Д゚)

「愛」は人にとって「+」にも「-」にもなり得るのですが、
その文脈を人間自身、なかなかわからなかったりします

俗に言う「モンスターペアレント」ですら、
その原動力は「子供への過剰な愛」です
「愛」とはとても難しいものですね(´-ω-)

しかし、あえて定義するならば、
「相手が笑顔になってくれる」というのは、
一つのわかりやすい「+の指標」になり得ます

そんな「人を笑顔にする」ため、
なによりそれで「自分の価値」を世界に生み出し、
「自分自身が笑顔になる」ため、頑張るロボットの話がこちらです(´・ω・)っ

ミガワリメーカー(1) (シリウスコミックス)

ミガワリメーカー(1) (シリウスコミックス)

この漫画についても社主が細かく紹介しております

虚構新聞・社主UKのウソだと思って読んでみろ!第20回:ロボットに心を持たせるべきか――“機械と心”の近未来描くマンガ「ミガワリメーカー」 - ねとらぼ

記事を読んだ瞬間当たりだと思いました(`・ω・´) b

社主も書いているように、この漫画は基本的に「いい話」ですが、
一方で「残酷なまでに冷たい現実」をも描いているのがポイントです

「感情」は論理の対極にあり、時に論理を超越して暴走させます
なので、論理性が第一であるロボットにおいて、
「感情」は一番邪魔になる・・・とも言えます

「7号」も「ろーど君」も「感情を持ったゆえに捨てられたロボット」です
なぜなら、「人の言うことを聞かないから」ですΣ(゚Д゚)ガーン

それでも、「自分の価値」を見いだすために、
「人の役に立つこと」をやろうとするのですが・・・
時にそれは必ずしも相手のためになる、とは限りません

ある話の中で、「相手のため」を思ってやることが、
結果的に相手を現実から遠ざけてしまう、という話があり、
「笑っていればいい」とは一概に言えなかったりも(´-ω-)

実は、以前問題と言われた某ドラマでも、終盤で同じような展開が出てきます
ある意味残酷ですが、どこかで「現実」と向き合うことも必要で、
「7号」はまだそこまでわからなかったのでしょう

そういった意味でも「人間より人間らしいロボット」達ですが、
だからこそ「捨てられる」、そんな矛盾を抱えつつ、
それでも前向きな「7号」に癒やされる・・・すばらしい名作です( ゚д゚)o彡゚

正直、絵だけでも相当癒やされると思いますので、
絵が気に入った、というだけでも迷わずGOで


さて、冒頭のあのロボットは、果たして「愛」にたどり着けるのでしょうか?
たどり着いたとして、果たしてそれは「ロボットとして正常」なのでしょうか?

気がつくと、S=Fが現実に近づいてきたみたいで面白いのですが、
とりあえずあのロボットは、外見を変えられるようにできると、
だいぶ面白そうなのですが・・・(´-ω-)