小狐話楼

趣味の話を、とりとめもなく

「非凡」の居場所

このBlogを書き始める前、技術系のBlogをはてなに戻したのですが、
それまでメンテもせずに1年近く放置していたところ、
Blogの検索ワードが「とりかへばや物語」で埋まってましてΣ(・ω・ノ)ノ *1

あれは平安時代に書かれた、相当に「ぶっ飛んだ話」なのですが、
私はわりとそういう話が好きなんですよね

で、今回はその話がしたいわけではなくて、
4コマ業界にもある種の天才というか、
「ぶっ飛んだ話」を量産する方がいらっしゃいます

背伸びして情熱 (まんがタイムKRコミックス エールシリーズ)

背伸びして情熱 (まんがタイムKRコミックス エールシリーズ)

三日月の蜜 (まんがタイムコミックス)

三日月の蜜 (まんがタイムコミックス)

この果実は誰のもの (まんがタイムコミックス)

この果実は誰のもの (まんがタイムコミックス)

一般的な「4コマ漫画」とはちょっと違って、
1話完結のお話を基本に、たまに中編という感じなのですが、
たぶん「青虫と少年の恋愛」を描くのはこの方くらいでしょう(; д ) ゚ ゚

他にも、「干支のウサギ(バニーさん)と牛(リアル牛)のライト百合」とか、
「疲れたOLとメスカマキリのがぁるずとぉく」とか、
この人しか描けません、間違いなく *2

こういう「わかりやすくぶっ飛んだ話」だけでなく、
「姉弟のガチ恋愛」*3とか、「気がついたら百合」とか、
わりと普通の話もあります

・・・「普通」の定義が怪しくなってきましたが(´-ω-)

で、この方の最大のポイントは、とにかく「生々しい」ことなんですよ
絵もある意味繊細なのですが、話というか心理描写がそれ以上に繊細です
全体にふわふわしています

とまあ、このように「4コマ」の枠を外れているため、
竹書房ではごくまれにゲストとして登場する程度で、
ご覧の通り、専ら芳文社で活躍されている方です

芳文社の間口の広さがプラスに出ている例だと思いますが、
その芳文社の編集をして、デビュー作の時点で、
「もう自由に描いてもらうしかないのかな・・・」と言わしめるあたりはさすがです(`・ω・´) b *4

その芳文社であっても、「BLだけはダメ」と止められた*5そうで、
別な出版社でBLを描いているそうなのですが、
この方のBLであれば、ちょっと読んでみたいかも・・・

あと、最近竹書房で「STORIA」という新しい雑誌が出てまして、
4コマ寄りの作家さんにストーリーものを描いてもらうというコンセプトなのですが、
こちらでこの方も描いています(といってもまだ雑誌自体が2回しか出てませんが)

その1回目がさっき書いた「疲れたOLとメスカマキリのがぁるずとぉく」なのですが、
新作がその・・・よく竹書房でこれが通ったな、という話で・・・Σ(・ω・ノ)ノ *6

竹書房から単行本が出る日を心からお待ちしております

・・・いやマジで

*1: Twitterで教えていただいたのですが、某マリア様が見ちゃってたあれで、この話が出てくるそうです 私は全く読んだことがないのですが、おそらく「背徳的な話」という共通性で使われたのかな・・・と もっとも、今となっては「百合の背徳性」もだいぶ薄れましたが(´-ω-)

*2: というか普通描きません 少なくとも、商業誌では・・・

*3: しかも「THE・ファミリー向け」という雑誌で連載していたという・・・Σ(・ω・ノ)ノ いや、ある意味で「ファミリー」な話ですけども

*4: しかも2冊目の表題作を、さっきの青虫の話にしたいと主張するあたり、さすがとしか言いようがありません

*5: でもどうにかして描こうと画策しているという(lll゚Д゚)

*6: わかりやすい「落ち」があるという意味では竹書房らしいのかもしれませんが、完全に出落ちなのが・・・