小狐話楼

趣味の話を、とりとめもなく

「人は何のために働くのか?」

ちょうど同じ作者さんの新刊が出ていたので思い出しましたが、
今回のは超問題作ですΣ(゚Д゚;≡;゚д゚) *1

空の下屋根の中 (1) (まんがタイムKRコミックス)

空の下屋根の中 (1) (まんがタイムKRコミックス)

求職中の方にはあまりに刺激が強すぎるため、読む場合は覚悟がいります*2
見た目はかわいらしい感じなのですが、内容が変にリアルでやばいのです
特に、私のような「典型的ダメ人間」にとっては*3

この漫画の問いかけることはシンプルです
「人はなんで働かないといかんのか?」ってことです

すぐに出てくるのは「生活=お金のため」なのですが、
今のご時世、手段を選ばなければ*4
仕事しなくてもわりと生活できてしまっています

実際、主人公も実家暮らしであるがゆえに、
なかなか仕事に就く気にならず、ひたすらだらだらしているわけですが、
それがあまりにリアルすぎるというか・・・*5

そもそも、昨日まで「学生」だった人が、
よくわからない「卒業式」とやらを経由したとたん、
「あとは一人でよろしく(`・ω・´)」というのは、あまりに敷居が高いと思いません?

たいていの人は、なんとなく大学へ進学し、ダメなら専門学校に行ったりして、
なんとなく時間稼ぎしつつ、「自分が何をやりたいのか?」を考えないといけないと思いつつ、
結局先送りしてしまう・・・そんな感じじゃないですか? *6

そもそも「教育」とは「生きる手段を身につけさせること」であって、
数学も英語もその手段の一つでしかないのに、
一番大切な「社会でうまくやっていく術」を教えてくれないんですよщ(゚Д゚щ)

・・・また暴走してしまいましたが、
この漫画の主人公もそんなことを考えていて、軽いバイトをしたり、
ハローワークにいったりと右往左往することになります*7

それでもこのお話の場合、母親が常に「現実」を提示してくれているので、
かなり救われていると思うのですが、
なんで「現実」ってこんなに面倒なんですかね・・・(´-ω-)

一応、この漫画は最終的に「着地点」を提示しています
一方で、差し込まれている番外編では「最悪のパターン」が提示されています
主人公のようになれればまだいいですが、実際は・・・

いろいろな意味で「重い」漫画ですが、
ある意味では面白い*8ので、興味がある方はぜひ
自分が「何で働いているのか?」を考え直すのにもいいかもしれません


ちなみに、この方の他の漫画も独特のテイストで面白いので、
そのうちまた思いついたら書きます...φ(・ω・`)

*1: 通常「最新刊」を紹介するのですが、この漫画に関しては1巻の表紙が象徴的だと思って 2巻で終わりです

*2: 実際、これを読んだ友人は「知り合いに今無職の人がいて読めない」と、途中でギブアップしました

*3: 可能ならば給料が下がってでも働く時間を減らしたいですし、仕事は嫌じゃないけど通勤が嫌いとか、そんな感じのダメ人間ですよ、私(´・ω・`)

*4: 親のすねをかじるとか、センセーショナルな見出しで適当なことを書き連ねてPVを荒稼ぎするBlogを作るとか

*5: まるで自分を見ているようで(lll゚Д゚)

*6: 実際、私が「自分が何をやりたいのか?」を本気で考え出したのは大学二年の時で、とある本との出会いがきっかけだったのですが、それはまたそのうち・・・

*7: 私もあれにお世話になっていた時期があります・・・が・・・(´-ω-)

*8: 「笑える」ではない