JC+数学+ミステリー=最強
さんざん漫画ばかりネタにしているこのBlogですが、
たまには小説とかもいいと思いまして...φ(・ω・`)
とはいえ、昔のライトノベル・・・すなわち、
ロードスから電撃文庫のごく初期くらいまでの、
ファンタジー*1主体の時代までしか、私はまともに小説を読んでません*2
たまに読むことは読みますが、昔みたいに本屋の小説コーナーに行って、
新刊を一通り物色する・・・なんてことはしてません*3
Amazonで勧められたり、Twitter等で流れてきたのをチェックする程度です
ましてファンタジーでない小説となると完全に専門外でして、
今回の小説もたまたま会社の人に教わったというレベルだったりΣ(゚Д゚)ガーン

浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗って (講談社文庫)
- 作者: 青柳碧人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/04/12
- メディア: 文庫
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このシリーズは短編×3~4くらいで一冊が本来なのですが、
一冊だけ長編が存在し、それが「3と1/2冊目」のため、
4冊目ですが5巻という、非常に面倒なナンバリングとなっております
まあ、そんなことはどうでも良くて、
数学に興味がある方であれば、確実に読むべき本だと思います( ゚д゚)o彡゚
とある事情により、数学教育が失われそうになりつつある日本において、
数学教育を復活させるため、手段を選ばないテロリスト達と、
その対策本部との戦いを描いた話・・・という時点でだいぶぶっ飛んでます
その対策本部に参加することになった天才女子中学生と、
その相棒的に動く若い刑事が主人公なのですが、
このJCがとにかく数学以外に全く興味を示さない天才肌でして
表紙絵の通り、普段はとろんとした目をしている女の子が、
数学が絡んだとたん、目を輝かせるわけです
一方、テロリスト達もとにかく数学が好きというか、
「数学が好きすぎて手段を選べなくなった人達」というところがポイントで、
犯罪者側も女の子も、「数学に対する愛情」という点で共通しているわけです
起こる事件のどれもが数学と深く関わるわけですが、
その解決シーンもまた、数学愛に満ちているというか、
読んでいてテンションが上がります(*゚∀゚)=3
特に、1冊目の「log100.」要するに2話目の「悪魔との約束」はしびれました
あのラストは実にすばらしいというか、あれで完全にはまりました
3と1/2冊目の長編はあの「フェルマーの最終定理」を巡る話になりますが、
こちらも最後の最後で実にすばらしい展開が待っています(`・ω・´)
一方で、最新の4冊目は作者さんがちょっと趣味に走りすぎというか、
話を動かすためにいろいろやり過ぎなように感じられたので、
もうちょっと基本的な流れに戻してもらえるともっといいかな・・・と
そういう小さな不満や、「数学」という要素を抜きにしても、
純粋に「ミステリー」として十分完成度が高い小説だと思いますので、
表紙のJCが気になった方はぜひ(´・ω・)っ