この世界の片隅の、普通の日常
久々にこちらでまともなネタです...φ(・ω・`)
日曜もチェンクロの映画を見たばかりだったのですが・・・
・・・今日(というか昨日?)も連続で映画を見てきたのです
最近、某入れ替わりものの裏で話題になっていたのと、
この漫画家さんの作品は以前読んでいたことがあったりで、
試しに見てみたいな・・・と思いまして
で、見た直後の私はこんな感じでした(´・ω・)っ
いやー・・・・・・・・・・・・んー・・・・・・・・・あー・・・・・・・・・・・・そのーあのー・・・・・・・・・ねぇ?(´-ω-)
— ぱろっと (@parrot_studio) 2016年12月5日
「良かった」「すごかった」「感動した」「きれいだった」「寂しかった」とか、いろいろ言葉を重ねても「何か」が抜けていてもやっとする感じ、わかるでしょ、ねぇ(´・ω・)?
— ぱろっと (@parrot_studio) December 5, 2016
たぶん、あれは究極の「日常系」よね・・・ とはいえ、この表現も何か外しているけど、あの映画を私の限界で表現するとそうなるというか・・・・・・んー・・・・・・(´-ω-)
— ぱろっと (@parrot_studio) 2016年12月5日
大前提として、すっごくいい映画です
間違いなく名作なのですが、これを「とても良かった」と表現することに、
(作中のもろもろもあって)かなり抵抗がありまして(´-ω-)
序盤はとにかくすずさんのかわいらしさが際立っているというか、
ある種の萌えアニメなんじゃないかとすら錯覚するレベル*1というか、
あの作者さん特有の独特の空気感が見事に表現されている*2というか・・・
最初に流れる音楽にまずやられるんですよね・・・
このカバー曲がとてもすばらしい
しかも、最後まで見たあとだと、
もはや「この映画のためにあったんじゃないか」と思えるレベルで(lll゚Д゚)
(「風立ちぬ」に対する「ひこうき雲」に近いものがありますね)
そして結婚して*3新しい環境での生活が始まってからが本編ですが、
そこに描かれているのはとにかく「日常」です
手の届かないところで環境はどんどん変わっていくけども、
それでも「いつもの生活」を淡々と続けていく・・・
もちろん、ひどいこともあるし、楽しいこともある
悲しいことがあったからといって、その後に笑っていたりする
そういった「日常」を、とにかく淡々と描いているのです
この映画は戦争があった時代を舞台にしていますが、
「悲劇」を描いているわけではありません
悲劇的なことがあっても、それを畳みかけるようなことはしていないのです
それがつまらないのかというとそんなことはなく、
それこそが最高の価値というか、「普通の日常」を送るために、
どれだけの苦労とかコストがかかるのか・・・という
これは戦時中だから、というわけではありません
「普通」ってとにかく難しいんですよ・・・
「普通」は「当たり前」ではないのです(´-ω-)
結婚して、子供ができて、子供が大きくなって、
ひとり立ちして、孫ができて、自身がこの世を去る・・・
たった「それだけのこと」がどれだけ難しいか
ほんのわずかな掛け違いで、状況は大きく変わってしまう
もしあの時逆を歩いていたら、もしあの時予約が取れていなかったら、
もしあの時「好きな人」を選んでいたら・・・
それでも、細かな選択の果てに「今」があり、
淡々と見えない選択を続けていくことが「日常」なのかもしれません
結局、「手の届かないところ」で起こることは、どうにもならないのです
そこを嘆くのではなく、その中でどう動いていくか・・・
そういうしたたかさというか、強さみたいなものが、とてもぐっときました(`・ω・´)
しかも、私が好きな「日常系」漫画家のむんこさんがいつもそうなのですが・・・
・・・たとえ終わり際に大きな波があったとしても、
最後は「日常」に戻って終わるんですよね*4
この映画も、大きな波で終わっても何も問題ないのに、
あえて「その後の日常」まで描いてから終わっています
そこには予想される別れとか、新しい出会いとかあるのですが、
そういうのも全部ひっくるめて「日常」というか・・・
冒頭で「よかったと表現するのに抵抗が」と書きましたが、
作中で「よかった」という単語に疑問を持つシーンがあり、
だからこそ「よかった」といいたくなかったのですが・・・
まあ、いろいろ帰り道で考えて、「よかった」って単語を(諸事情により)使いたくなかったのだけど、やはり「よかった」でええと思うんじゃよ・・・(´・ω・`)
— ぱろっと (@parrot_studio) December 5, 2016
めんどくさいこととか、不条理なこととか、いらだちとか、そういうものを全部飲み込んで、とりあえず明日のことを考えるために「よかった」って言葉で区切りをつける・・・ そういうことでええと思うで・・・(´・ω・`)
— ぱろっと (@parrot_studio) 2016年12月5日
・・・なんかこういうことなのかなと、自分の中で整理を
なので、複雑な感情とか想いとかをぐっとこめつつ、
改めて「とても良かった」と、心の底から言いたいですね(`・ω・´)
そんな良い映画だったので、早速いろいろ買いました
まあ当然、本屋に寄るよ(´・ω・)(・ω・`)ネー で、買うよ(´・ω・)(・ω・`)ネー pic.twitter.com/iNoy6jtWkh
— ぱろっと (@parrot_studio) 2016年12月5日
行きつけの本屋はちゃんとわかっていて、専用コーナーまで作っていたのに、原作の単行本はなかった・・・なかったんじゃよщ(゚Д゚щ) スペースだけがむなしく空いていた・・・(つД`)・゚・。
— ぱろっと (@parrot_studio) December 5, 2016
ええい、もう全部買ったるわ! まとめてもってこいщ(゚Д゚щ) pic.twitter.com/ugdM9snCKA
— ぱろっと (@parrot_studio) December 5, 2016
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もちろん、BDが出たら速攻で買います( ゚д゚)o彡゚
<おまけ>
これは完全に余談ですが、ちょっと垢抜けない感じのすずさんを見ていて、
頭をよぎったのが道草屋のずなさんだったりΣ(・ω・ノ)ノ
雰囲気はもちろん、わりと世間知らずだったりとか、
特定のこと以外は不器用だったりするあたりとか、わりとそっくりだと思います
たぶん、年齢も似たようなものですよね・・・(´-ω-)