小狐話楼

趣味の話を、とりとめもなく

丸太町って京都方面ですか?

今ググってみたところ、どうもそうらしいです...φ(・ω・`)

何でそんなことを言いだしたのかというと、
京都を舞台にした漫画に、この名字が良く出てくるからなのです

私は基本的に関東の人間で、大学時代の仙台を含めても、
せいぜい東日本しか知らないのですが、
今まで「丸太町」という名字の方にお会いしたことがなくてですね・・・

というわけで(?)、今回はこちらです

夕焼けロケットペンシル3 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

夕焼けロケットペンシル3 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

一言で言うと、小学生*1が漫画家の青年*2に懸想する話ですΣ(・ω・ノ)ノ

・・・たぶん異論はあると思うのですが、
作者さんが狙っていたのはそこだと思うのですよ、私は

この漫画の2巻には、パイロット版となる読み切りが収録されているのですが、
こちらは「小学3年生の女の子と26の青年との同居*3」という、
さらにハードな展開となっておりましてΣ(・ω・ノ)ノ

この読み切りの舞台が京都で、本編でも京都が出てきますし、
お店の名前や主人公家族の名字も「丸太町」なので、
おそらく作者さんは京都生まれとか、京都と関わりが深い方なのでしょう

で、本来の流れを書いておくと、母親が出て行ってしまい、
父親もニートのごとく働かない*4文房具屋で、
女の子が母親の帰る場所*5を維持するため、けなげにお店を続けていく話です

漫画家の青年との出会いをきっかけに、
「誰かのためにお店を開けておくこと」の大切さに気づき、
自分なりにがんばっていこうとするのですが・・・

なかなか現実は厳しく、小学生にはきつい事件が次々起こるのですが、
それでも前向きにどうにかしようと戦っていくあたりが、
なんともけなげでハートフルなのでございます(`・ω・´) *6

もちろん、ストーリーの鍵になるのは母親なのですが、
それ以上に漫画家の青年との関係が核心になっていくのですが・・・
それはとても大事な部分なので、ぜひ漫画で確認を

というか、そういうところを考えても、
やっぱり「小学生と青年の恋愛もの」だと思うんですよね


なお、作中では「ロケットペンシル」と呼ばれている、
たくさんの色芯を差し替えて使う色鉛筆ですが、
本来は「ロケットペンシル」と呼ばないそうでΣ(゚Д゚)ガーン

しかも、1巻の時点では「もう売ってない」的な話で進むのですが、
どうも終わり際で100均等で売られていることが判明したらしく、
作中でもあとがきでもそのようにフォローされています

私も子供の頃もっていた気がしますが、
なんというか、ああいう文房具には夢が詰まってますよね・・・(`・ω・´)

*1: 6年生で12歳

*2: 26歳

*3: 女の子曰く同棲

*4: 少なくとも、そう見える

*5: なんというか、最近「自分の帰れる場所」って大事だな・・・と思うことが増えてますが、そういうことを考えてしまうあたり、私も年を取ったのでしょうか(´-ω-)

*6: 私がこれを知ったきっかけは某「おべんとう」だったのですが、だいぶ本屋さんでもプッシュされたようで

思春期のキーワード

「思春期」と聞いて真っ先に思い出すのが、
「壊れかけのRadio」な私です、こんばんは

とはいえ、リアル思春期な方々は、
この曲の存在を知っているかが微妙ですね・・・(´-ω-)

そんなわけで(?)、今日は「思春期」をテーマにした漫画です

惑い星と花  (バンブーコミックス)

惑い星と花 (バンブーコミックス)

この作者さんは「うちの姉様」*1という、
巻頭カラーもやっていた連載があったのですが、
それとは全く毛色の異なる作品です*2

少女自身や友人達が「少しずつ大人になってしまう不安や戸惑い」を、
「いやらしい」というキーワードで表現していて、作中に頻繁に出てきます
(もちろん、エロいという意味を含みつつ、もうちょっと広い意味で)

このあたりの描写の繊細さがポイントの漫画なのですが、
それに比べると(作中の)少年達はどこまでいっても子供というか、
女の子に比べると線引きが難しい*3のかもしれません(´-ω-)

ちなみに、漫画ではないのですが、
ポップンの収録曲で「Rapunzel」というのがありまして、
似たようなテーマを歌っています

少女が大人になることを拒みつつも、
残酷に時間が進んでいくってフレーズが出てきますが、
全体にファンタジックな曲で結構好きなんですよね・・・

だいぶ話がずれてしまいましたが、
作中の中で貫かれるアンニュイな雰囲気とか、
完成度の高い漫画だと思いますので、興味がある方はぜひ(´・ω・)っ

*1: 頭がいいけど変人な姉と、年の離れた兄弟のコメディで、全7巻

*2: あとがきによれば、本来は同人誌で発表した漫画だとか

*3: 声変わり等々はあるにしても、女の子の変化に比べると線引きが難しいというか・・・

平安・ホームコメディ

放置していたもう一方のはてなBlogをきっちりGoogleに登録したにもかかわらず、
未だに「とりかへばや物語」での検索HITが異様に多い状況が変わらず、
技術系Blogとしてはどうなのか、悩む日々が続いてますが、いかがお過ごしでしょうか

まあ、古典スキー*1としては望ましいものの、
まさかそんなに食いつかれるとも思ってなかったわけで・・・(´-ω-)

そんなわけで(?)、古典は文章でも漫画でも好きな私ですが、
今回のネタはこちら

千歳ヲチコチ 4巻 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

千歳ヲチコチ 4巻 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

たまたまこれを書くためにAmazon検索をかけたら、
最新刊が明日発売と気づいて驚いたわけですが、
まあそれは置いておいて・・・

この手の歴史物を書く場合、古典を原作にするとか、
登場人物を実在の人物にするとかが定番*2ですが、
この漫画に関しては原作もなければ、史実上の人物も出てきませんΣ(・ω・ノ)ノ

にもかかわらず、「平安時代の風俗」がきっちり表現されており、
キャラが今の言葉でしゃべったり、現代的なネタが満載なのに、
「当時ありそうな話」でまとめられており、かなり完成度が高いです

このお話は、ちょっと変わった姫様が送った文を、
たまたま堅物の青年が拾って、返信するところから始まる・・・のですが、
それぞれの家族のネタが展開されつつも、なかなか二人の間の進展はありませんΣ(゚Д゚)ガーン

もっとも、あくまで「日常系」の漫画なので、
恋愛要素はゆっくり進んでいく感じなのでしょうが、
この「日常」の表現レベルが高いのです*3

こういうのを描くためには、ただ資料を集めてもダメで、
それを自分なりに分解し、再構築する必要があるはずで、
ここまで違和感なくオリジナルの話を展開できるのは相当だと思います*4


ちなみにこの漫画、最初Twitterで流れてきて、
Amazonの欲しいものリストに突っ込んでおいたのですが、
最終的なきっかけはあの「虚構新聞」ですΣ(・ω・ノ)ノ

あのサイト、右サイドにおすすめ漫画の紹介がありまして、
わりと私の好みに合うものが多くて、いくつか買ったこともあるのですが、
そこでもこれが紹介されていたので、買うしかないな・・・と*5

もうね、買った後全力で後悔しましたね
「なぜ最初に流れてきた時点で買わなかったのか!?」とщ(゚Д゚щ)

平安等の古典が好きな方なら間違いなくツボだと思いますし、
どうも先月あたりからWebに移籍したらしく、
試し読みもできるので、ぜひお試しを*6

*1: 「マニア」というほど詳しいわけではなく、広く浅く・・・という感じで。まあ、私は何に対してもそんな感じな、典型的乙女座なのですが

*2: 例えば、過去に各所でさんざん紹介した「暴れん坊少納言」とか。たぶんそのうち書くと思いますが、あれも史実を元にしつつ、きれいにまとめ直された名作です

*3: 個人的に気に入っているのが、青年サイドの母親です。この人は「正妻」なのですが、他の妻達との関係のドライっぷりとか、夫や息子に対する接し方とか、妙にリアルだなと

*4: もちろん、史実を元に流れを違和感なく再構築するのも、これまた高度な手法です

*5: 社主曰く、わりとこの漫画紹介はガチらしいのですが、そこも虚構と思われてしまっているので、ITmediaで連載を始めたとかなんとか・・・

*6: http://online.ichijinsha.co.jp/zerosum/comic/chitose