たまには直球勝負
どちらかというとこのBlogは、
あまり知られてない漫画等を優先的に書くようにしているのですが、
冷静に考えると「4コマ」ってカテゴリ自体、決してメジャーではないわけで
かといって、これまで書いたことがある漫画だと面白くないので、
私の中で最大の直球を投げてみますΣ(・ω・ノ)ノ
- 作者: 神仙寺瑛
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2013/07/29
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (1件) を見る
動物と話せて、動物の外見も人間のように見えてしまう5歳児*1が、
いろいろな動物と騒動を起こす日常系コメディです
状況の変化*2があっても、ストーリー性はないので、
いくらでも続けられる的なあれです
まさに「4コマとしての鉄板構成」です
増刊号や季刊のSTORIAで「ちょっといい話」があったりとか、
最近の4コマの流れをど真ん中で踏襲していますが、
全体に完成度が高く、長いこと表紙+巻頭カラーを守っています
ちょっと説明しづらいのですが、「擬人化」ではなく、
「人間ならばこういう人だろう」的な表現なのですが、
わりとその表現というか雰囲気が的確なんですよね・・・
にもかかわらず、出てくる動物の種類がすごいんですよ
メインで出てくるのは自宅で飼っているのは犬・猫等なのですが、
それ以外にも大量の動物が登場します
ちなみに、この作者さんはこの漫画以外に
「天使の事情」*3という漫画を描いているだけで、
竹書房以外では一切描いてませんΣ(・ω・ノ)ノ
たいてい、竹書房か芳文社でデビューして安定すると、
もう一方でも連載を持つ方が多いのですが、
デビュー以来この2作だけってのは、わりと珍しいかと *4
あと、数年前に「なんやかんや」あったようで、
いきなり単行本の発売日が延びたり、唐突に休載したりがあったのですが、
たぶん、深く突っ込んではいけないんでしょうね・・・(´-ω-) *5
それ以降は特に問題なく続いており、
「THE・4コマ」として万人にお勧めできる作品ですので、
4コマに興味があるけど、どれを選んでいいかわからないって方はぜひ
まあ、このBlogを読んでいる時点で、
何らかの形で4コマに手を出している方が圧倒的だとは・・・Σ(・ω・ノ)ノ
全力のやり逃げ
読んだばかりの本をここで取り上げるってのはあまりやらないのですが、
とはいえ今回は勢いに任せてさっさと書いてしまいたいなと思いまして・・・
ということで今回はこちらです(´・ω・)っ
- 作者: 六道神士
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2013/09/30
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (2件) を見る
この漫画に関して何か書こうとすると、
どんなことであれ「ネタバレ」になってしまうので、
この本をおすすめする人・しない人を先に書いておきます
- おすすめする人
- この作者さんの漫画を読んだことがある
- この作者さんのシュールで不可解でバイオレンスでハイテンションなノリが大好き
- おすすめしない人
- この作者さんの漫画を読んだことがない
- この作者さんの作風に特に何も感じない
以下、全力のネタバレ
JC+数学+ミステリー=最強
さんざん漫画ばかりネタにしているこのBlogですが、
たまには小説とかもいいと思いまして...φ(・ω・`)
とはいえ、昔のライトノベル・・・すなわち、
ロードスから電撃文庫のごく初期くらいまでの、
ファンタジー*1主体の時代までしか、私はまともに小説を読んでません*2
たまに読むことは読みますが、昔みたいに本屋の小説コーナーに行って、
新刊を一通り物色する・・・なんてことはしてません*3
Amazonで勧められたり、Twitter等で流れてきたのをチェックする程度です
ましてファンタジーでない小説となると完全に専門外でして、
今回の小説もたまたま会社の人に教わったというレベルだったりΣ(゚Д゚)ガーン
浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗って (講談社文庫)
- 作者: 青柳碧人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/04/12
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (4件) を見る
このシリーズは短編×3~4くらいで一冊が本来なのですが、
一冊だけ長編が存在し、それが「3と1/2冊目」のため、
4冊目ですが5巻という、非常に面倒なナンバリングとなっております
まあ、そんなことはどうでも良くて、
数学に興味がある方であれば、確実に読むべき本だと思います( ゚д゚)o彡゚
とある事情により、数学教育が失われそうになりつつある日本において、
数学教育を復活させるため、手段を選ばないテロリスト達と、
その対策本部との戦いを描いた話・・・という時点でだいぶぶっ飛んでます
その対策本部に参加することになった天才女子中学生と、
その相棒的に動く若い刑事が主人公なのですが、
このJCがとにかく数学以外に全く興味を示さない天才肌でして
表紙絵の通り、普段はとろんとした目をしている女の子が、
数学が絡んだとたん、目を輝かせるわけです
一方、テロリスト達もとにかく数学が好きというか、
「数学が好きすぎて手段を選べなくなった人達」というところがポイントで、
犯罪者側も女の子も、「数学に対する愛情」という点で共通しているわけです
起こる事件のどれもが数学と深く関わるわけですが、
その解決シーンもまた、数学愛に満ちているというか、
読んでいてテンションが上がります(*゚∀゚)=3
特に、1冊目の「log100.」要するに2話目の「悪魔との約束」はしびれました
あのラストは実にすばらしいというか、あれで完全にはまりました
3と1/2冊目の長編はあの「フェルマーの最終定理」を巡る話になりますが、
こちらも最後の最後で実にすばらしい展開が待っています(`・ω・´)
一方で、最新の4冊目は作者さんがちょっと趣味に走りすぎというか、
話を動かすためにいろいろやり過ぎなように感じられたので、
もうちょっと基本的な流れに戻してもらえるともっといいかな・・・と
そういう小さな不満や、「数学」という要素を抜きにしても、
純粋に「ミステリー」として十分完成度が高い小説だと思いますので、
表紙のJCが気になった方はぜひ(´・ω・)っ