小狐話楼

趣味の話を、とりとめもなく

美しく残酷で自分勝手な「選択」

たぶん、「映画」ってカテゴリで何かを書くことが、
今後何回あるかわからないし、さっき見てきた映画の話を書くのも、
このBlogのポリシー的には微妙です(´-ω-)

それでも、「一つのテーマを掘り下げる」っていう主旨にはあってますし、
他に適切なまとめ場所もないので、ここで書いてしまいます

風立ちぬ 公式サイト

風立ちぬ

風立ちぬ

とはいえ、Twitterでだいたいの話は書いてしまったので、
まずはそれをまとめておいて*1
もうちょっと踏み込んだ話を「続き」として書きます


*2


※以下、多少核心に触れるお話なので、
 これから見る予定の方は、念のため読まないことをおすすめします




Twitterにも書いたように、この映画は「自分の求めるものを実現するために、
他のことも大事だと理解していても、冷静に、自分の価値観に従って、
別の可能性を切り捨てられる人たちの話」だと思います

主人公もヒロインも、自分のわがままを最大限に押し通すため、
ある意味自己中心的ともとれる「選択」をしており、
妹・加代にそれをたしなめられています

まあ、一通り話を自分なりに把握した上で考えると、
加代の行動は現実的に見えて、実は「きれい事」だったりしますが、
たいていの人はその「きれい事」の上に乗っかってるわけですよ、私を含めて

本当に相手のことを思って言っているというよりは、
世間とか常識という「曖昧な軸」に乗っかって善し悪しを判断しているわけで、
「自分のわがままを押し通す覚悟をしている人たち」には届かないわけですよ

その辺が公開前日の番組内で監督のいっていた話だと思うのですが、
結局、何かを成し遂げるためには、それが残酷だとわかっていても、
時にそれを切り捨てられる強さが必要なのかもしれません


・・・結局、ネタバレに触れないように書こうとすると、
Twitterに書いたこと以上は書けない気がしますΣ(・ω・ノ)ノ

たぶんあまりに淡々と、そのくせ目まぐるしく進むので、
私のように「気がついたら終わっていた」
という方も多いのではないかと思います

何度か見るうちにいろいろ見えてくると思いますので、
複数回見るべき話なのかもしれませんね

ちなみに、見た時間が遅いってのもありましたが、
比較的中年以上の方が観に来ていた気がします
おそらく、「ひこうき雲」のオリジナル世代の方なのでしょう

そういう方々にとってはまた別な見え方をするんじゃないかと思いますが、
ともかく「大人のアニメ」だと思いますので、
ある程度覚悟の上でぜひ(´・ω・)っ


おまけ@2013/08/28

大喜利に乗っかった時の

*1: というより、それが主目的だったりΣ(・ω・ノ)ノ

*2: 「他の人にはわからない」というのは、主題歌「ひこうき雲」の歌詞より